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山本裕子(ひろこ)
プロフィール |
(株)ZENプロジェクト・代表取締役。
1952年名古屋市中区生まれ。
1才の時に上京。
1974年和洋女子大学卒業。
栄養士取得。
卒業後、父親が経営する(株)善
本社に勤め、営業、販売、編集、
デザイン等の部署を担当。
1988年より(株)善本社・事業部
を立ち上げ商業印刷物、ホーム
ページ製作等を手掛ける。
2009年4月、(株)善本社・事業部を 「ZENプロジェクト」と社名を変更し、今日に至る。
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サワディ− (こんにちわ)、コップンカー(ありがとう)アロイ
(美味しい) のタイからの話。
バンコクの隣にある、ノンタブリーの街から友人と郊外に出かけた時のことです。
タイの田舎町では、訪問客に自分の農園から採ったフルーツを、もてなしとして振る舞うのが習慣らしく、また収入源としても、フルーツを街に出荷し、生活を営んでいるといい、フルーツと共存共栄しているとのことでした。
私たちがその農園を訪れた時のことです。
出迎えたそこの女主人は、私たちの挨拶もそこそこに、突然ショベルカーを操り、ココナッツの樹の下に行きました。
何をするのだろうと見ていると、ショベルカーのアームを5〜6mの高さに伸ばしたと思ったら、突如女主人は片手にナタを持ち、ショベルカーのアームをつたいながらまるで、猿がスルスルと樹に登るように、実に軽快な姿でよじ登り始めました。 |
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アームを登り切ってショベルカーの先端に到達すると、今度は片手に持っていたナタで、ココナッツの実をあっという間に7〜8個、叩き落とし始めたのです。
日本では想像もつかないほどの、凄まじい光景を目にして、思わず開いた口がふさがらず、驚いて見ておりました。
その女性のたくましさをいたく感心していた私たちをしり目に、女主人はキッチンに入って行きました。
そして「さあ、どうぞ」とばかり目の前に出されたものは、採りたてのココナッツと、ココナッツのジュースとマンゴーを使ったサラダをテーブルに出してくれました。
手早く作ったおもてなし料理だったのですが、あまりの美味しさに感激して、私は普段口にしないココナッツをたくさん食べ、ココナッツジュースをかなり飲んでしまったのです。 |
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そのあげく、お腹が張ってしまい、突如排便をしたくなって、慌ててその家でトイレを貸してもらったのです。
何と、トイレは江戸時代の厠(かわや)そっくりの作りで、丸く掘られた穴に、両側に板を置いただけのトイレです。 |
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さらに、トイレの廻りはドアがなくベニヤで、コの字に囲ってあるだけですから、ズボンを下ろすと外からお尻は丸見えなため、用を足していても落ち着かず、さらに紙はなく、瓶(かめ)に水が入っているだけです。
用を足した後は、直接左手で拭いた後に、瓶の水で手を洗い流すだけのトイレでした。
教訓として、いくら美味しくても、食べ過ぎてはいけないと左手を見ながら、つくづく思ったものでした。
ただ、もてなしていただいたそのサラダの味は、さっぱりした味で美味しく忘れられず、ぜひ紹介したいと思います。
(作り方は下段) |
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文章・イラスト・写真等は、著作権があり複製・引用出来ません。
文・料理………… レスト ヨーメ
イラスト・写真…… 山本 裕子 (やまもと ひろこ) |
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レスト ヨーメ プロフィール |
国籍 日本
(株)ZENプロジェクトmember
詳細不詳 |
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